ダクト工事では「異常な曲げ」をしないように注意しましょう!

ダクト工事では、ダクト内をスムーズに気体が通過するよう、さまざまな点に注意する必要があります。その中でも、特に重要なポイントが「異常な曲げをしていないかどうか」です。


何らかの抵抗があれば、気体の流れは阻害されてしまいます。「ダクトの内部に障害物になるようなものはないはずでは?」と思うかもしれませんが、実はダクトそのものが抵抗になります。たとえまっすぐなダクトでも、一定の抵抗は発生するのです。


当然、曲がっているダクトではより大きな抵抗が発生するため、気体の流れがさらに阻害されてしまいます。許容範囲の曲げであればいいのですが、異常に曲がった箇所があると、吸気ファンなどを使っても風が流れなくなることすらあるのです。ダクト工事の際は、必要以上にダクトを曲げない工夫が求められます。



なお、ダクトの曲げの基準については、国土交通省が定める「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)」でも規定されています。長方形ダクトの場合は、湾曲部の内側半径が「半径方向の幅の1/2以上」でなければなりません。1/2以上取れない時は、ダクト内部に案内羽根を設ける必要があります。


こういったポイントは、ゼネコンの設備担当者などからもチェックが入ります。ダクト工を目指す未経験者の方はもちろん、経験者の方も定期的にルールを確認しておくといいでしょう。風導工業でも、しっかりとルールを守ってダクト工事を行い、従業員への教育も行なっています。興味のある方は、ぜひ求人にご応募ください。