ダクト工事に関わる資格はどんなものがある?おすすめの資格を紹介

ダクト工事では、ダクトの用途や現場の環境に応じた施工が必要で、職人には専門的な知識と技術が求められます。特別な資格がなくてもダクト工になることはできますが、仕事の幅を広げ職人としてのキャリアアップを図りたければ、専門資格を取得するのが望ましいでしょう。ここでは、ダクト工が持っておくと有利になる国家資格をご紹介します。


・管工事施工管理技士

ダクト工事において、施工管理の統括者になるために必要な資格です。2級と1級があり、2級取得者は中~小規模の工事現場の主任技術者、1級取得者はより大規模な現場の主任技術者や監理技術者になることができます。主な業務は施工計画の作成や工程管理・品質管理・安全管理などです。


・建築板金技能士

板金(薄く平らな金属)を加工し、ダクトや屋根・外壁・雨樋などを施工する技能を認定する資格です。有資格者は、機械にはできない精密な加工技術を身に着けている職人として評価され、活躍の場が広がります。試験は建築板金(1~3級)とダクト板金(1~2級)に分かれており、どちらも学科試験と実技試験があります。



・工場板金技能士

金属板を切断したり、折り曲げたり、打ち出したりして加工する技能を認定する資格です。建築板金と似ていますが、こちらは主に厚い金属板(厚もの)を使用してさまざまな製品を作り、基本的に工場内で製造・加工が完了します。


試験は学科と実技があり、「曲げ板金加工法」「打出し板金加工法」「機械板金加工法」「数値制御タレットパンチプレス板金加工法」の4種類です。ランクは1級~3級に加え、現場の管理者・監督者向けの「特級」があります。


・建築設備士

建築士の求めに応じ、空調・換気・給排水・電気といった各種設備に関するアドバイスができる資格です。建築士法上、建築士は建築設備士の意見を聞くよう努めなければならないとする努力義務規定があります。試験は二段階に分かれており、マークシート式の学科試験である一次試験と、作図問題が出題される二次試験を突破する必要があります。


・空調給排水管理監督者

建物における空気環境の調整や給排水の管理、飲料水の水質検査の監督を行うための資格です。建築物の衛生管理などに関する2日間の講習を受け、最後に簡単な試験に合格すれば取得できます。合格率はほぼ100%です。


・配管技能士

ダクトやガス管、水管など、建築物の配管工事を行う技能を認定する資格です。資格区分が「建築配管作業(1級~3級)」と「プラント配管作業(1級~2級)」に分けられ、前者は一般的な配管工事向き、後者は工場などでの配管工事向きの資格です。試験は学科試験と実技試験からなり、3級なら実務経験なしでも受験できるので、ダクト工になったら早い段階で取得を目指すといいでしょう。


このように、ダクト工事に関する資格はいくつもあります。風導工業では、従業員の資格取得もサポートしておりますので、入社された方は積極的に取得を目指してください。